●そもそもレイとは…
レイは、その昔ポリネシアの島々では神々の怒りを鎮め、悪霊を払う目的で用いられていました。素材にはマナ(魂、あるいは超常的な力)が封じ込められているとされる貝や海草、木、羽毛、頭髪、紙、石、骨などが使われていました。
ハワイでも当初はポリネシアの伝統にのっとったレイが主流でしたが、やがて少しずつ花を用いられたものが出現し、キャプテン・クックが来島した十八世紀末には花のレイがある程度定着していたとされています。

ハワイでもっとも古い歴史を持つ葉を用いたレイは、香りの良いマイレで、そのルーツは中国やインドといわれています。ピカケなど花を用いたレイは南アジアが起源のようです。
レイは香りが重視されてきましたが、それぞれの植物には固有の意味合いがあり、それによって用途も異なっていました。たとえば、マイレのレイは戦いの休止や終了の印でしたが、今日では結婚式で用いられています。キー(ティ)は厄よけ、ポフエフエは漁に際して用いられ、ピカケはフラの女神ラカに捧げられました。

西欧文化との接触以降、ハワイにおけるレイは友情や愛情の象徴としての役割をもつようになりました。レイは親愛を表す手段として、誕生日や冠婚葬祭、祭日、ハワイを訪れる観光客などに送られるようになりました。ちなみに、観光客にレイを贈る習慣は、船でハワイ諸島に到着した客を歓迎するため、カヌーに積んで、下船時に渡したのが最初だといわれています。今日ではレイの素材は花に限らず、キャンディーやゴルフボール、紙幣など、つないで首にかけれるものであれば、何でも利用されています。このような歴史を経て、リボンレイが生まれたのです。


私の子供の頃、初めての海外旅行がハワイでした。ドキドキしながら空港を出ると、小さな子供にまでも一人一人に生花のレイをかけて、「アロハ~!」とハグで迎えてくれました。緊張が解けて、あたたかく迎えられた喜びで、笑顔に溢れていました。その時のレイの感触や香りの優しい心地良さは今でも覚えています。
最近は空港を出ると、現地のキレイなお姉さんに造花のレイをかけてもらって、とりあえず写真を撮ったら、そのレイをお返しして、また次の人へ…といった光景を見かけます。昔は良かったなぁ…とちょっぴり寂しい気持ちになります。


ハワイ滞在中のある朝、レセプションにいる女性のうち一人だけがとても美しいレイをかけていました。その日は彼女のお誕生日だったのです。とても明るい素敵な笑顔でお仕事をされていました。周りの人までも幸せな雰囲気に包まれていました。

携帯やメールですぐに連絡が取れてしまう今、海外でもオンタイムで連絡できるようになりました。

最近ではエアメールや葉書を書くことを忘れていました。旅行先から届く葉書は時間がかかるけど、旅行先でふと思い出して、時間をさいて書いてくれているんだと思うと嬉しいですよね。心と心のつながりです。その架け橋となっている郵便ポストに生花のレイが飾られていました。なんだかとてもあったかい気持ちになりました。早速その夜、葉書を書きました。
また素敵なレイを見つけたら、ご紹介したいと思います。
●リボンレイとは…
(左:生花のレイ/右:ブレードマウナロア)
左は生花のレイです。右は別部先生のアレンジされたブレードマウナロアです。どんなに美しい生花のレイでも枯れてしまうと手元に置いておくことは出来ません。生花のレイは枯れてしまうので、土に返します。本物の生花のレイの美しさをどうにか永久なものにできないかと創始者ウイ、キャロルミトがリボンレイを考案されました。
この二つのレイを比較していただいても分かるようにリボンレイは生花のレイに近づけるように考えられています。リボンレイは保存できる上に自分の好きな形や色合いにアレンジもできます。工夫次第で世界でたった一つのレイが出来上がります。
現在では、リボンレイがハワイのカルチャーとして定着し、フラの国際大会でも使われるほどになってきています。また、身近に使える携帯ストラップ、シュシュ、バレッタなどの実用品にも応用されています。
このリボンレイは簡単な繰り返し作業を行うことにより、癒しの力もあります。ハワイではセラピーの一環としても取り入れられています。また、リボンレイは贈りたい人のことを想いながら、心を込めて作ります。出来上がったときの喜びや達成感を是非体験してみてください。
●ハワイアンレイの豆知識
レイといっても、作られる過程やつける場所によって呼び方が違います。
クイ(kui)・・・・・・・一種類の花で作られたシンプルなもの
ヒリ(hili)・・・・・・・編み込みタイプのもの
ハク(haku)・・・・・数種類の花で豪華に演出したもの
レイ・ポ・オ(頭につけるレイ)
レイ・アー・イー(首にかけるレイ)
クーペ・エ(腕や足首につけるレイ)
ハワイの島々にはシンボルとしてのレイと色が決まっています。
オアフ島・・・・・・・イリマのイエローオレンジ
モロカイ島・・・・・ククイのシルバーグリーン
ハワイ島・・・・・・・オヒアレフアの赤
マウイ島・・・・・・・ロケラニのディープピンク
ラナイ島・・・・・・・カウナオアのオレンジゴールド
カウアイ島・・・・・モキハナの紫
ニイハウ島・・・・・ププ(ニイハウシェル)の白
カホオラヴェ島・・ビーチ・ヒナヒナの灰色
![]()
(著作権法により画像を無断での複製、転載等は禁止されております)